金銀絵漆皮箱
(きんぎんえのしっぴばこ)第三号

Tシャツの胸に珍しい七つの花弁。漆黒の地に金泥、銀泥で彩色された文様が、静かながら華やかなイメージをただよわせています。宝石のような輝きも感じさせる、モダンで豪華な文様です。出会って少しの間があって、その美しさに「あっ！」と驚かれるのも悪くはないもの。ファッション・コミュニケーションの一つです。実物は経年によって、銀は黒灰色、金は青金色に変色し、花文も花弁や花芯が数を広げています。欧州のファッションデザイナーの憧れの文様でもあります。デジタル処理は、伝統や歴史ある資産を残す重要な技術だとわかります。